2023年 総合型選抜入試 薬学部 化学 入試問題
引用元:帝京大学 2023 総合型選抜 学校推薦型選抜 入試問題集
総合型選抜に合格するための勉強法
同素体を即座に答えられたか
同素体と言われて具体例を即座に言えますか?
ここで3秒以内に「SCOP」と答えられた人はこの問題を難なく正解することができるでしょう。
答えられなかった人も落ち込むことはありません。今この記事を読んでいる時点で知識があるかないかの問題なだけです。
試験を受けるその時に、出題された問題の知識があるかないかだけのことです。試験の時に、答えられればそれでいいのです。
ただ、高校3年間、非効率的に闇雲に勉強していても受かりません。効率的に勉強すれば1年間の勉強でも受かります。
この違いはどこにあると思いますか。
それは、出る問題は決まっているということです。
私自身、高校の教員をさせてもらっていました。ということは、定期試験問題を何十回と作成しました。
ただ、作成するときに考えることは、生徒に解いてほしい問題は決まっているということです。
大学入試問題も同じです。定期試験や模試で生徒に答えてほしい問題は、大学も解けてほしい問題なのです。
この出題される問題を知っているかいないかで、合格できるかどうかが決まるといってもいいでしょう。
ただ、出題される問題は、問題を作成してきた人にしかわからないものがあります。私も生徒の時は分かりませんでした。
ですので、作成してきた人に聞いて、効率よく勉強するのは一番です。
YANZO schoolでは、問題作成者目線で授業を行います。他の五万とある塾でも教えてくれない特徴を持っている塾になります。
よかったら、無料体験で試してみてください。
問1(1)の解説
まずこの問題を見て、気づかないといけないことは、同素体です。
ただ、同素体であることがわかればいいというわけではありません。
問1(1)を解くためには、2段階のポイントがあります。
その思考をこの後お伝えしていきます。
ポイント1
まず、1つ目のポイントは、赤リンと黄リンは同素体であるということがわかるかです。
赤リンと黄リンが並んでいる瞬間に、同素体であると判断することがまずは必要です。
ポイント2
この問題を正解するには、もう一歩踏み込んだ視点で回答する必要があります。
出題者は赤リンと黄リンが同素体であることだけを聞きたいと思いますか?それだけで受験者の知識を計ることができると思いますか?
答えはNOです。
出題者は、1問にいくつもの知識を絡ませて出題したいです。そうすれば、1問を正解するために例えば10個の知識を知らないと解けない問題にすれば、1問で10個の知識が備わっているかを計ることができます。
言い換えれば、1問正解するのに大学側が備わっていてほしい知識を全て含ませて出題することで、正解できるか否かでどれくらいの知識が備わっているかを計ることができます。
ポイントの2つ目は、高校生が覚えておく必要のある同素体SCOPを具体的に知っているかです。
SCOPの具体的な名称も的確に答えられるかが肝になります。
S:単斜硫黄・斜方硫黄・ゴム状硫黄
C:黒鉛・ダイヤモンド・フラーレン
O:酸素・オゾン
P:赤リン・黄リン
上の同素体の名称、全て即座に答えられるでしょうか。
全て答えられて初めて問1の(1)が正解になります。
このように、どこまで受験で聞いてくるのか、出題者の視点に立って問題を解くことで、受験勉強をどのようにどこまで覚える必要があるのか、明確に見えていきます。
ただ、この視点を養うことはとても大変です。問題を作ったこともない人が、しかも化学を今習っている人がここまでの高度な視点を持つことは難しいでしょう。
YANZO schoolでは、帝京大学の総合型選抜入試に特化した対策を行なっています。
人生は有限です。この受験勉強を効率的に行うことで、友達と遊ぶ時間・趣味に使う時間・・・他にたくさんの経験ができます。
受験勉強はさっさと終わらせて、好きなことに人生の時間を使っていきましょう。
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