1.学校推薦型選抜入試とは
学校指定校推薦入試には、2種類の内訳があります。『指定校制』と『公募制』があります。
指定校制も公募制も、高等学校長の推薦が必要になるものです。また、応募条件として、高校3年間の評定平均を課されている場合が多いので、評定平均を高く取っておく必要があります。
2.指定校制とは
大学側が毎年、この高校から生徒が欲しいという推薦の枠を設けています。その高校に大学側が設定した応募条件に合った生徒が、その枠に入れるということになります。
例えば、A大学側がB高校に、『教科全体の評定平均が4.2以上の生徒を対象に、2名推薦枠』を募集したとします。その場合、B高校の生徒で、A大学に指定校推薦で入試をしたいと考えている人は、自分の評定平均が4.2以上を満たしているのかを調べる必要があります。
そして、評定平均を満たしていたら高校に出願したい旨を伝えます。
しかし、ここで注意しておかないといけないことが、募集条件を満たしている生徒は、みんな高校に出願したいことを使える権利があるということです。A大学側は2名の枠しか募集枠を設定していなかったため、5名の生徒が出願したいと申し出た場合、その5名の中から2名が高校学校長の推薦を受けて出願ができるということです。
その場合、高校側は2名をどうやって選ぶと思いますか?
まず1番の判断基準は、評定平均の高さです。
まず成績が高い人を推薦したいです。なので、自分が5名の中の何番目にいるのかが重要になってきます。
ですが、他の生徒の評定平均は分かりません。自分お評定平均がギリギリの4.2であった場合、他の人が4.5や4.6の評定平均を取っていると予想できる場合は、2名の枠に入らない可能性が高いでしょう。
そうならないためには、評定平均をいかに高く取っておくかが鍵になってくるので、高校1年生からの定期試験で、しっかりと点数を取っておきましょう。
3.公募制とは
高等学校長からの推薦をもらうのは変わりませんが、指定校制とは違い、大学が設定した募集要項に当てはまっていれば、全国どこの高校からでも出願が可能です。
帝京大学薬学部の公募型を具体的に見ていきましょう。
3.1 日程
2024年入試の出願、試験日は以下になります。
※引用元:帝京大学 入学試験募集要項 2024
時期区分が、Ⅰ期しかないことから、チャンスは1回ということです。出願は11月になりますので、秋には出願するかを決めないといけません。
3.2 募集対象者
以下の方が対象になります。
※引用元:帝京大学 入学試験募集要項 2024
高校を卒業する学年で、これから6年間の大学生活を薬学の勉強に励むことができる人ってことですね。浪人生は受けることができないということです。
3.3 選考方法
選考方法は、以下になります。
※引用元:帝京大学 入学試験募集要項 2024
面接、基礎能力適正検査、書類審査の3つが見られます。
面接は10分と短めですね。聞かれる内容としては、
・志望動機
・高校時代頑張ったこと
・大学に入ってから頑張りたいこと
・得意教科
・不得意教科
など、いくつかの質問を答えていくことになります。
書類審査は、今までの評定平均や生活面などを見られます。
そして、一番大切なのが、基礎能力適性検査です。対策が必要になり、いきなり高い点数を出すことはできません。この基礎能力適正検査をいかに対策をしておけるかが鍵になってきます。
3.4 基礎能力適性検査
基礎能力適性検査の内容です。
※引用元:帝京大学 入学試験募集要項 2024
化学を必須で受験、英語と数学の2科目のうち1科目を選んで受験という形です。やはり、薬学部なので、化学が必須科目に指定されていますね。化学だけは必ずできていてほしいということ大学側からのメッセージです。
化学を高得点取れる人と取れない人には、決定的な違いがあります。この違いを知っているかいないかで、合否が分かれます。普通に問題集を解いていませんか?そんなことをしていては、合格が遠ざかってしまいます。
受かる勉強方法で勉強しているのか、そこが重要です。
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