総合型選抜入試の面接質問3選
総合型選抜入試の面接でよく聞かれる質問5つをお伝えします。
答え方ができていない受験生が多く見受けられます。
実際に聞かれる質問を把握して、自分なりにどう答えていく必要があるのかを考えていきましょう。
アドミッションポリシーを教えてください
総合型選抜入試ではよく聞かれる質問の一つです。
各大学は入学してほしい学生の理想像や方針を掲げています。
大学のポジションや大学の方針に合ったものになっています。
例として、北里大学薬学部のアドミッションポリシーを以下に記載します。
薬学部薬学科(6年制)は、豊かな人間性と最新の知識・技術を身に付けた薬剤師の養成を、また、生命創薬科学科(4年制)は創薬科学や生命科学を始めとする薬学に関連した幅広い分野で貢献できる研究者・技術者の育成を人材養成の目的とすることから、入学者の受け入れにおいては最新の薬学(基礎、応用、臨床)の修得に強い意欲と能力を有し、将来、薬学の様々な分野でリーダーシップを発揮して活躍できる資質を備えた入学者の選抜を基本方針としています。
このように、
・うちの学部に入る前に、何を見につてけおいてほしいか
・うちの学部に入ってからどのような人材になってほしいか
・将来、どのような人材になってほしいか
という内容が主に書かれている場合が多いです。
悪い対策
アドミッションポリシーの文章全体を暗記して覚えようとすること。
それはしてはいけません。
覚えていることは前提ですが、丸暗記してきたなと思われてしまったり、対策してきているなと思われてしまってはよい印象はありません。
というか、緊張している当日の面接で、頭から飛んでしまうことでしょう。
丸暗記しようとしていた人は正しい方法で覚えていきましょう!
良い対策
キーワードを押さえること。
自分の言葉で整理すること。
この作業を行うことをお勧めします。
上に記載をした北里大学薬学部のアドミッションポリシーであれば、以下のキーワードをおさえると良いでしょう。
【生命創薬科学科の場合】
『研究者・技術者』
『薬学(基礎、応用、臨床)の修得に強い意欲と能力』
『リーダーシップ』
この辺りをおさえておくと良いでしょう。
頭の中で、
・「研究者を育成したいんだな〜」
・「薬学に興味があって意欲が高い人がほしいんだな〜」
・「リーダーとして活躍してほしいんだな〜」
というように、キーワードを押さえて自分の言葉で整理しておくと、忘れずに不自然なく伝えることができるでしょう。
志望動機を教えてください
定番中の定番の質問です。どこの大学でも必ずと言っていいほど聞かれることがほとんどです。
志望動機の中身の構成について、悪い対策と良い対策をお伝えしていきます。
悪い対策
・志望動機を丸暗記している
・誰でも言える内容で構成されている
このような志望動機の受験生はかなり多いのが現状です。
当日までにひたすら暗記した志望動機を、面接官にずらずらと語ってはいけません。
面接官に暗記していきたなと思われてしまいます。
面接練習をしてきているため、ある程度の暗記は仕方ないと思いますが、必死に暗記したものを思い出して言葉にすると、棒読み状態になり、気持ちが入っていない状態になります。
また、以下のようなみ皆も言えるありきたりの内容をずらずらと並べることは避けましょう。
・設備が最新で学ぶには良い環境
・総合大学なので、幅広く学べる環境
・専門大学なので、専門的に学べる環境
・卒業生の国家試験合格率が高いため
など、、、
このような内容は誰でも言えますね。
全く含めてはいけないということではないです。自分の内容になっているのもであれば大丈夫ですが、
全てを上記の内容で構成してしまっては、説得力が薄くなってしまってはいけないということです。
良い対策を参考にして、自分の志望動機を説得力あるものにしていきましょう。
良い対策
・志望動機の段落ごとに何を伝えたいかの趣旨をおさえる
・自分にしか言えない内容を盛り込む
ということを意識するといいでしょう。
まず、志望動機を丸暗記するということはやめましょう。
自分の言葉で志望動機を完成させていると思います。しかし、その内容を面接練習で丸暗記するのではなく、段落ごとに伝えたいことの趣旨を押さえておくと良いでしょう。
その中でも、以下の流れにすると志望動機の内容の構成がより良くなるので、参考にしてみてください。
・自分にはどういうビジョンや興味があるのか
・貴学ではこういうことに力を入れている
・実際にオープンキャンパスに参加し、興味のあった研究室の教授と話し、貴学の〇〇研究室に興味がより一層湧いた
・貴学で学ぶことができれば、自分のビジョンを叶えることができる
どうでしょうか?
誰でも話すことができる内容ではありませんね。
自分だけの説得力のある志望動機になっていると思いませんか?
大学側は、以下のようなことを見ています。
・うちの大学(アドミッションポリシー)に合った学生か
・なぜうちの大学でないといけないのか
この内容を含めるためには、自分の言葉でビジョンを語り、志望する大学でないとそのビジョンを達成することができません
という内容にすると、なぜうちの大学に入りたいのかという説得力のある内容になるでしょう。
参考にしてみてください。
高校生活で頑張ったことはな何ですか
この質問も聞かれることが多いです。この質問をすることで、面接官は何を見ているのでしょうか。
悪い対策
高校生活で頑張ったことを聞かれた場合、以下のように答えてはいけません。
・出来事だけを答える
全ての面接の質問に当てはまることですが、「何を面接官は見ているのか」を意識しなければなりません。
意味もなく質問しているわけではないことを肝に銘じてください。
面接官は、頑張った『こと』が知りたいと思いますか?
違います!
頑張ったことの先にある『工夫したこと』『学んだこと』『失敗したこと』を聞きたいのです。
多くの受験生は、以下のような内容で終わらせてしまいます。
・部活動を頑張りました
・勉強を頑張りました
・ボランティアを頑張りました
出来事だけでなく、もう一歩踏み込んでストーリーを作ると良いでしょう。
良い対策
頑張った出来事に加えて
『工夫したこと』『学んだこと』『失敗したこと』を含めてストーリー仕立てで伝える
ということです。
例えば、部活動の部長として頑張ったことを話す時、参考までに以下のような内容とストーリーを作ると良いでしょう。
『私は野球部の部長としてチームを率いていく役割として、頑張ってきました。
県大会の優勝を目指していましたが、最初は中々チームを一つにまとめることが難しい状況でした。
私は何を改善したらチームが一つにまとまるのかを考えました。
チームメンバーを観察していたところ、みんなが同じ目標を共有できていないということに気がつきました。
私はミーティングを開いて、私たちはどこを目指して日々練習をしているのか、その目標を達成するためには何が足りないのか、話し合いという場を設けました。
結果、日々の練習にも魂が入り始めました。
自分の中に納得して腹落ちすることで、人は目的に向かって動くということを学びました。』
上記のように、『出来事』の中にうまくいかなく『工夫したこと』を含め、最後に何を『学んだ』のかを結論づけることで、とても説得力のある回答をすることができます。
自分の言葉で話せるように、練習を重ねてみてください。